令和7年度事業方針
『ちからこぶし会の仲間とこのまちに生きる!』
アメリカでは今年の1月に「アメリカ第一主義」を掲げた共和党のトランプ政権2.0が発足しました。就任1か月で100を超える大統領令に署名し大統領選で訴えた政策を次々に実行に移しています。不法移民に対しては軍の部隊を派遣し摘発や強制送還に着手しています。地球温暖化対策では「パリ協定」からの離脱を発表し、ウクライナ戦争では終結に向けた仲裁に乗り出し、さらにはWHOからの脱退、LGBT政策の撤廃、企業減税、政府職員の削減等々、「常識的な改革」が矢継ぎ早に進められています。
翻って日本では昨年の衆議院議員総選挙にて与党は大敗し連立でも過半数を割り込む結果となった一方、年収の壁の引き上げと消費税減税を訴えて戦った政党が大躍進しましたが最終的には政局によって有耶無耶なまま今年度の予算が可決される見通しとなりました。潜在的な国民負担率が50パーセント近くまできている昨今、物価高の影響や米不足、電気、ガス、水道料金の値上げで我々の生活は年々苦しくなってきています。
このような厳しい社会情勢のなかで我々ちからこぶし会は、会員相互の企業経営に関する知識と教養を高めるとともに親睦と啓発を図り、事業経営に寄与することを目的として設立され18年目を迎えようとしています。言い換えれば18年間の様々な智慧が蓄積されているともいえます。国の政策の決定が影響不可避な我々中小企業経営者は昨今、自社に関する商売のことだけではなく様々な分野の知識や知見が必要とされています。そこで今年度は、日々求められるヒト、モノ、カネに関する法改正への対応、経営上のトラブルや悩み、またその解決方法、経営者としての立居振舞い、会社が苦しい時の凌ぎ方等、いざという時の社長の引き出しを増やしていく学びある活動を定例会や事業、会員や先輩方との交流を通じて行なっていきたいと考えています。また、そうした活動を通じて、地域経済の発展やまち興しに貢献していける団体へと成長していきたいと考えています。なぜなら我々「ちからこぶし会」のメンバーはこのまちで生まれ育ち、もしくは縁があってこのまちで商売を営んでいる仲間の集まりだから!